4ページ、5ページ 【特集】デジタル技術でつなぐ未来 Interview  デジタル技術などを活用し、市民生活の利便性向上や行政の効率化に取り組む市CIO補佐官に、デジタル技術で、私たちの暮らしがどのように変化しているのか聞きました。 市デジタル行政推進室 齋藤 和則(さいとう かずのり)CIO補佐官  市では、デジタル技術を活用し、市民生活をより便利で豊かにすることを推進しています。  例えば、行政手続きがスマートフォンやパソコンから、いつでも、どこでも手続きができるようになってきました。これにより、これまで市役所の窓口を訪れていた市民の皆さんも、そもそも窓口に行かずに済むケースも増えてきました。  さらに今後は、オンラインで窓口相談もできるよう検討を進めています。市では、今後も、デジタル技術を活用し、市民生活を便利で豊かにするため取り組んでいきます。 デジタル技術で行政サービスをもっと便利に  インターネットなどデジタル技術を利用する人が増え、さまざまな場面で使われるようになった現在、市でも、市民の皆さんの利便性を向上させるため、それらを利用した行政サービスを開始しています。 各種証明書のオンライン交付申請  マイナンバーカードを利用して、各種証明書のオンライン交付申請ができます。  申請から手数料などの決済までを、いつでもオンラインで完結できます。また、証明書は後日、住所登録地へ郵送するため、窓口への来庁は不要です。 ●取得できる証明書 戸籍・除籍全部(個人)事項証明書、除籍謄本・抄本、住民票の写し、税証明書、独身証明書、身分証明書など ●決済方法  □クレジットカード JCB、VISA(ビザ)、Mastercard(マスターカード)など  □QRコード決済 PayPay(ペイペイ) ●郵送料  □レターパックライト 430円  □レターパックプラス 600円  ※いずれかの方法を選択できます。  ※別途、証明書発行手数料がかかります。 ●準備するもの パソコンまたは、スマートフォン、マイナンバーカード、署名用電子証明書の暗証番号、カードリーダー  ※その他、専用アプリのインストールが必要です。 ●申請方法 栗原市スマート申請システムから申請してください。  ※注意事項などは、栗原市スマート申請システムで確認してください。  栗原市スマート申請システム 問い合わせ先 市民生活部市民課 電話22-3211 栗原市スマート申請サービス  市のスマート申請システムを利用して、スマートフォンやパソコンから、いつでも各種手続きができます。 ●主な内容  □各種証明書のオンライン交付申請  □犬の登録事項各種変更届・注射済票再交付申請、犬の死亡届  □水道使用者等変更届  □市長へのメール、市民なんでも窓口、広報くりはらアンケート など  ※各種証明書のオンライン交付申請の詳細は、右の内容を確認してください。 ●申請方法 市スマート申請システムから申請してください。  ※この他にも窓口での待ち時間を短縮するサービスなどもあります。詳しくは、市ウェブサイトで確認してください。  市ウェブサイト 行政手続きオンライン申請サービス ぴったりサービス  国のマイナポータルを活用して、市への申請や届け出などができるサービスです。 ●子育て関連 教育・保育給付認定申請、氏名・住所変更の届出、児童手当等の現況届など ●高齢者・介護関連 介護保険被保険者証の再交付申請、要介護・要支援認定の申請など  ※この他にも申請できる手続きがあります。詳しくは、市スマート申請システムで確認してください。  栗原市スマート申請システム 栗原市公式LINE  市では、公式LINEアカウントを開設し、イベント情報や防災情報などのお知らせを発信しています。ぜひ、友だち登録してください。 ●主な機能  □3つの情報区分 情報の区分ごとに、市ウェブサイト上の知りたい情報にアクセスできます。  □欲しい情報を選んで受信 受信設定を行うことで、受け取りたい分野の情報を選んで受信できます。また、安全安心メールをLINEで受け取ることもできます。  □通報機能 道路や防犯灯の異常、公園の不具合、鳥獣の目撃情報、犬猫などの死骸の発見場所などを位置情報と写真を添付し、市に連絡できます。  □ごみの分別検索 トーク画面で、捨てたい物の名称を入力・送信すると、ごみの種別や分別方法が自動返信されます。また、地区ごとのごみカレンダーを随時配信しています。 ●登録方法 スマートフォンやタブレットなどにLINEアプリをインストールし、ID検索で「@kuriharacity」と入力して検索するか、次の二次元コードを読み込んで、友だち登録してください。  市公式LINE 問い合わせ先 企画部市政情報課 電話22-1126 使い慣れることで災害への備えにつながる  デジタル技術の活用は、町内会でも広がっています。  志波姫地区の南区町内会の取り組みを紹介します。 志波姫南区町内会 役員 鈴木 宏之(すずき ひろゆき)さん(志波姫南)  私たちの町内会では、会員へお知らせをまとめた、かわら版を白黒刷りで紙に印刷して発行しています。これに加え、2年ほど前から、LINEWORKS(ラインワークス)というインターネットサービスを活用して、かわら版や町内会の出来事を希望する会員のスマートフォンなどに配信しています。  現在は、町内会の約3割の家庭で利用されるようになりました。利用する人からは、かわら版などの情報がカラーで見られると好評です。また、会員同士の懇親にもつながっています。  さらには、災害が発生した場合の安否確認などにも役立つため、普段から使い慣れることで、災害への備えにもつながっています。 一歩前に踏み出す  3月に入り、転入届や転出届など、手続きが必要な人が多くなる時期を迎えました。  そのような時は、新生活の準備など、毎日が忙しくなりがちです。そこで、役立つのが今回紹介した栗原市スマート申請システムなどです。イターネットを経由してこのシステムを利用することで、総合支所の窓口での手続き時間の短縮や、そもそも総合支所へ行かなくても済む場合もあり、負担を減らすことができます。  また、春を迎え「新しいことに挑戦してみたい」という気持ちを持つ人も多いと思います。そのような人でスマートフォンをマスターしたいという人には、スマートフォン出前講座の受講がお薦めです。  「スマートフォンは持っているけれど、機能が良く分からない」、あるいは「興味はあるけれど、スマートフォンは、まだ持っていない人」は、ぜひ、申し込みください。  スマートフォンが使えるようになると、さまざまな情報を得たり、生活のいろいろな場面で利便性が向上します。  新しいことを始める。それは、前向きな気持ちと共に、うまくできるだろうかという不安な気持ちも伴いやすいものですが、一歩前へ踏み出すことで新たな可能性が広がります。  春の足音が聞こえ始めるこの時期、デジタル技術の利用で生活をより便利にしてみませんか。そしてそれは、災害時の情報収集と安否確認の手段として備えることにもつながります。